【OEM事例15】東京A社様ご依頼のツバ広の天然素材ハットOEM事例

【OEM事例15】東京A社様ご依頼のツバ広の天然素材ハットOEM事例

こんにちは、株式会社島田の寳田です。

今回は、以前OEMのご依頼をいただいた東京のA社様から、リピートでの事例をご紹介したいと思います。以前はマリンキャスケットのOEMのご依頼でしたが、今回はツバ広の天然素材ハットのご依頼です。

 

――お客様のご要望通りの帽体を選ぶ

ツバ広の天然素材ハットの原型は、帽体(編んだ材料)というものです。このままでも帽子の形に見えますが、これで終わりではありません。帽体を木型に入れて、イメージ通りの形に成型して完成となります。当社では帽体を多く在庫しており、それぞれのお客様のご注文通りに、帽体に必要な加工を施し、多種多様な帽子を作製しております。

さらに帽体以外にお客様の様々なご要望に応えるため、自社倉庫で生地も大量に保管しております。保管している生地は、定番からこだわりのものまで幅広く、生地の状態を徹底的に管理して、帽子作りにベストな状態をキープしています。イメージ通りの帽子を作りたいお客様で、具体的なアイディアが思い浮かばないという場合には当社までODMをご依頼ください。

――帽体からハットを作製する前の下準備

さっそく帽子の作製に入りますが、倉庫に寝かせておいた帽体全体にアイロンの蒸気を当てる作業から始めます。それは倉庫からすぐ帽体を出して作業すると、帽体が乾燥しているため、作業するには適さないからです。

乾燥して堅くなった帽体を、作業しやすくするために、アイロンの蒸気を使用して柔らかくします。アイロンの蒸気をムラなく当てられるように、回転台の上にのせて作業は行います。

蒸気で素材を柔らかくした後は、すぐに型に入れて延ばす事はしません。まずは手でほぐすように丁寧に延ばしていき、徐々に目指す形に加工します。

急激に大きな負荷をかけない理由は、生地が負荷に耐え切れず、破れてしまうことがあるからです。何気なくしている作業に見えますが、当社の熟練の職人の絶妙な力加減で行われます。

――帽体を木型にセットして形を整える

延ばした帽体を木型にセットし、蒸気を当てて柔らかくしている様子がこちらです。当社で使用する木型はハット用・カンカン帽用・キャップ用など、様々な種類のものがあります。

ブログでご紹介した記事がありますので、興味のある方は是非ご覧ください。

帽体その1【帽体の種類と木型について】>

柔らかくなった帽体は、手で形を整えながら延ばします。ここで重要な事は、帽子の中心部分が、ずれないようにすることです。帽体は「かぎ編み」という方法で編まれており、編み始めの部分が天井の中心となります。

編み始めの中心部分をぴったり帽子の中心に合わせるようにし、全体の形を整えます。帽体は使用されている素材ごとに扱い方が違い、その素材ごとの扱い方を熟知している職人が成型を行います。素材の強度、伸びやすさに最大限の注意を払って、成型を行っていきます。

帽子のシルエットが定まったら、サイズ元(ツバと頭部分の付け根)をマスキングテープで巻いて固定します。この後は木型から外して作業するので、シルエットが崩れないように細心の注意を払って作業を続けます。

シルエットが崩れないように作業することは、帽子のサイズを保持することに繋がるからです。

――汗取り部分の取り付け作業:仕上がりに関係するので慎重に

スベリという汗取り部分を取り付けていく作業です。帽子のサイズに合わせたスベリを用意し、腕ミシンという特殊なミシンで、帽子に取り付けていきます。このミシンは丸い筒状の部分がテーブルで、筒状の帽子を縫う際に威力を発揮します。

一般的な平らなテーブルのミシンでは、筒状の帽子の縁にミシンの縫製をしづらく、縫う時に生地を平らに伸ばしながら作業するので、波打つような仕上がりになってしまいます。そのため腕ミシンを使うことで、作業効率と精度を上げているのです。

パターンを引いて縫製された帽子と比べ、ツバと頭部分の境界線がわかりにくい状態です。そのためズレが起こらないよう、慎重に作業を行います。

帽子のツバ先には同素材でできたブレードを縫い合わせます。ブレードとは糸を編みテープ状にした材料の事です。ブレードを1段1段重ねて縫製すると、ブレード帽子のできあがりです。

ブレード帽子の種類に分類されるものが、夏の定番の麦わら帽子です。当社は麦わら帽子から製造をスタートした歴史がありますので、ブレード帽子の縫製技術は高いクオリティを自負しております。

今回はブレード帽子と違い、全体をブレードで作るのではなく、ツバ先だけブレードを装飾として使用しています。

ある程度、縫い進めると木型に合わせながらシルエットの確認をします。ツバの角度や縫い進み具合を確認・調整しながら作業します。

――帽子のサイズ確認をしながら最終調整を

指示があったツバの長さに近づくと、定規で測ってピッタリその長さに合っているか確認します。長すぎれば縫い過ぎた部分をほどき、足りなければ引き続き縫います。こうして指定の長さでツバを作っていきます。

――ツバにワイヤーを入れる作業:ワイヤーでアレンジを自在に。

ブレード部分が縫い終わると、最後にワイヤーを織り込むようにして縫います。ワイヤーを入れる事により、ツバ先の形状を記憶させることができます。

例えば、日差しが強い際はツバを広げる、日差しが弱い際はツバを曲げる…と、幅広いアレンジをすることができます。ツバなどに入れるワイヤーは、お客様のご希望で入れる事ができますので、OEMやODMのご依頼の際は、遠慮なく当社までご依頼ください。

ワイヤーの最後の結合部分は、チューブをワイヤーの両端に通し、火であぶり外れないように固定して縫い込みます。外れると目や皮膚に刺さる可能性があるので、慎重に行います。

――ツバ広の天然素材ハットの完成:約300個受注をいただきました。

これで帽子本体は完成です。最終的にリボンなどの飾りを付けて、帽子全体の完成となります。

こちらでご紹介したツバ広の天然素材ハットは、サンプル提出後に色違いも含め、約300個受注に至りました。以前から帽子のクオリティに満足していただいており、型が決まった時点で量産に入りました。他にも多くのOEM・ODMのご依頼をいただいております。

今回のツバ広の天然素材ハットのように、帽体・ブレードの2つの高度な技術を組み合わせる事も当社では実現可能です。頭の中に具体的にイメージができていても、実現可能なのか分からないことがあると思います。少しでもご不明な点や不安な点があれば、すぐにご納得がいく回答をさせていただきますので、お気軽にお問合せください。

 

株式会社島田
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