【OEM事例8】M社様と花柄キャップの帽子OEMを行ったケース

【OEM事例8】M社様と花柄キャップの帽子OEMを行ったケース

株式会社島田の寳田です。
今回は帽子のオリジナルブランドを展開されているM社様よりご依頼いただいたOEM事例をご紹介いたします。日本製の帽子を作製できるメーカーを探していたところ、当社のWEBサイトが目に留まったそうで、お問い合わせいただきました。

今回は総花柄の生地を使ったキャップの作製です。具体的な生地やシルエット等はまだ決まっておらず、いただいた完成イメージに近づくように複数の生地・シルエットサンプルを提案し、サンプルの作製を行いました。

ーーレンゲ部分の作製:特殊アイロンを駆使して綺麗な仕上がりを実現

今回はシルエットの提案ですので、新たにパターンを起こす必要はありません。
裁断にもそのパターンを使用します。

裁断後「レンゲ」と呼ばれる頭部分のパーツを一つずつ縫い合わせていきます。
まずは、右半分と左半分の頭部分を作っていきます。

縫製してできた内側の縫い代に、割りアイロンをかけていきます。手元の縫い代に当てられている丸い金属部分が割りアイロンで、通常のアイロンと同様に温められています。このアイロンで縫い代を割り、両側に開いていきます。後に処理する工程で綺麗に仕上げるための準備作業です。

ーー頭部分の作製:2本針ミシンで内側の見た目にもこだわりが

右半分・左半分の頭部分ともに割りアイロンをかけ終わると、左右の頭部分を縫い合わせていきます。
これで大体の形ができあがってきます。

さらに縫製した縫い代に割りアイロンをかけます。

縫い代がそのまま見えると美しくないので、アイロンをかけた部分に伏せテープを上からかぶせるように縫製していきます。この作業を行うことで、内側の見た目が綺麗に仕上がります。二本針ミシンという特殊なミシンを使い、両端を一度に縫製していきます。

ーーサイズ調整ベルトの装着:シワができないように微調整

今回のキャップでは頭の後ろ部分にサイズ調節のベルトを付けます。調節部の布端を処理するために同素材の無地の生地が必要なので、テープ状にしていきます。

帽子本体の表面を上に向け、サイズ調節部の布端に縫い合わせていきます。曲線部なので生地にシワができないように微調整しながら作業していきます。

本体を裏返し、テープを両端2本のステッチで固定していきます。幅がかなり細く、また曲線部分のため、高度な技術が必要とされます。

ーー頭のかぶり口を作製:インチテープでサイズ感保持と伸縮防止

次はインチテープという材料を頭のかぶり口の円周を沿うように取り付けていきます。このテープを取り付けることで、サイズ感がしっかりと保たれ、生地の縮みや伸びを防ぐことができます。

インチテープを入れ終わると、サイズ調節部のベルトを作製していきます。ここでも帽子本体と同じ生地を使用し作製していきます。まずは25mm幅にカットしたものを用意します。

15mm幅のテープにするため、両側から5mmずつ折り込みます。

厚みと強度が足りないため、2重にして縫製します。これでアジャスターのパーツは完成です。取り付けは最後の段階で行います。

ーーツバ部分の作製:生地を引っ張りながら美しく仕上げる

頭部分は一旦置いておき、ツバの部分を作製していきます。パターンに沿って裁断した同生地を縫製し、中にツバの芯を入れます。目打ちという道具で生地に余りが出てシワにならないように引っ張りながら縫製作業を行います。

ーー本体とツバの取付け:芯部分が重ならないように丁寧に取り付け

完成したツバを本体に取り付けていきます。縫い代がかなり細いので芯の部分に重なってしまわないように丁寧に縫製します。

本体内側の縁部分に「スベリ」という汗取りのパーツを取り付けていきます。今回は頭の後ろ部分にベルト式のアジャスターを付けるので、その部分を除いて縫製していきます。

ーー天井ボタンとアジャスターの取り付け:細部まで丁寧に

ここからは細かい部分の作業になるのですが、まずは天井のボタンを取り付けていきます。頭の全ての生地が集まっている点に専用の器具で穴を開けます。

同生地で作製したボタンを裏側と挟むようにして天井部に取り付けていきます。

しっかりと固定されるように木槌で打ち込みます。

アジャスター部分を作製していきます。ベルト自体は作製済ですので、ベルトを通す穴を作っていきます。右側の小さい金具二つを取り付け、左のシルバーの器具で打ち込んでいきます。

金具を取り付ける位置に印を入れ、ハサミやリッパー(上記写真)と言われる道具で金具を固定する切れ目を入れていきます。

切れ目に表・裏の両側から金具を通します。

先程の器具と木槌を使って固定します。この後にスベリの不要な部分をカットしてベルト部分を取り付けていきます。

作業の中盤の過程で作製したアジャスターベルトを縫製していきます。スベリと本体の生地に挟むようにして片側だけを取り付けます。

反対側に長さを調節し固定するための金具を取り付けていきます。取り付ける位置に印を付け、目打ちという道具で穴を開ける様子です。

機械にセットし金具を打ち込みます。打ち込んだ金具にベルトを通し、挟みこんでサイズを調節するという仕組みです。

ーー仕上げ作業:帽子の金型にセットして調整

最後に仕上げ作業に入ります。熱した金型に帽子を被せて形を整えます。金型にもキャップ用、中折れハット用、キャスケット用等様々な種類があり、それぞれの形に最適な金型を使用します。

ーー素敵な花柄キャップの完成!

花柄キャップの完成です。
サンプル含め数個を納品させていただきました。現在はお客様の反応を見られている状況です。今回は数個の作製でしたが、別デザインの帽子も2~3種類作製してほしいというご要望をいただき、現在はそちらの帽子の打ち合わせをしている最中です。

当社では、上記のような提案意外にも様々な帽子のOEMやODMのご依頼を受付けております。新しいブランドの立ち上げのご相談も行っておりますので、まずはお気軽にお問い合わせください。

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