パターン作製・生地の裁断について その1
こんにちは、SHIMADAです。
本日は、帽子のパターン作製・生地の裁断作業について、弊社でご準備している設備環境を合わせながらご紹介していきたいと思います。
パターンとは帽子や衣類の原型をおこしたもので、生地を裁断する際に使用し、それを作る職人を”パタンナー”と言います。
まずは帽子のパターン作製についてご説明していきます。弊社では大きく分けて、2つの管理方法を採用しております。一つ目はCAD(Computer Aided Design)を使用し作製したパターンをコンピューター上で管理する方法、二つ目は職人が手で描きおこしたパターンを型紙にして管理する方法です。
CADのみ、もしくは職人の手描きによる型紙のみと、どちらか一方を採用しているメーカーは決して少なくありません。
SHIMADAでは、熟練した職人による手描きの型紙おこしはもちろんのこと、最新のCADシステムによるパターン作製も導入しております。アナログ/デジタルともに体制が整い、またどちらの方法にも対応できる技術を持った職人が在籍しているというのが、わたしたちの強みです。
続いて、生地の裁断についてご説明していきます。裁断の工程については、以前このブログでもご紹介させていただきました。バンドナイフによる裁断と、ポンス(型抜き)による裁断についてお話しております。まだご覧になっていない方は、ぜひチェックしてみてくださいね。
上記の方法では対応できない製品や小ロットの製作では、職人が個別で生地を裁断することもございます。またそのほかにも、CAM(Computer Aided Manufacturing)を使用しコンピューターで制御するシステムも導入しており、商品に適した方法を選んで裁断しております。
CAD/CAMとは
さて、本日はその中でもCAD(Computer Aided Design)とCAM(Computer Aided Manufacturing)を使用した、コンピューターでのパターン作製・生地の裁断についてお話していきたいと思います。
まずは簡単に、CAD・CAMとはなんなのかをご説明いたします。CADとは、コンピューターを使用して製品の設計をし、コンピューターグラフィックを使って図面を描き起こすことのできるシステムです。
熟練した技術を持った職人と言えど、人間の手作業では1mmにも満たないわずかなズレや誤差が当然発生してしまいます。手作業では難しい部分をコンピューターで制御することで、より精度の高いパターンの作製が可能になります。
CADは、コンピューターによる”設計・製図の支援”と考えていただけるとわかりやすいのではないかと思います。
CAMとは、CADで描き起こした図面をもとに製品を製造するシステムのことで、帽子製作においてはおもに、生地の裁断に使用しています。
CAMは、コンピューターによる”製造の支援”と言えるでしょう。
CAD・CAMを使用することで、手作業では難しいレベルの細かい部分の修正や、大量のパーツ作製等を効率良く進めることができます。またデータ化することにより微調整が加えやすく、さらには修正・変更の過程についてもわかりやすく管理することが可能です。
コンピューターでの作業といっても、機械にすべてを任せているわけではありません。弊社ではCADでの作業においても、熟練した技術を持ったパタンナーが細部までこだわりを持ってパターンの作製を手がけております。
コンピューターは計算・測量が正確で、その処理が迅速です。職人はこれまでの経験の中で培ってきた知識や創意性、数値には表すことの出来ない”勘”や”感覚”を持っています。
弊社は創業以来、日本人クリエイターが手がける高品質な帽子づくりにこだわり続けてきました。豊富な経験と熟練した職人技術はわたしたちの誇りです。職人の技術・経験に最新の設備をプラスすることで、どちらか一方では生み出すことのできない高いレベルでの作業、そして高品質の製品が作製可能となります。
一口に「帽子」と言っても、その仕様は様々です。SHIMADAでは、いろいろなシチュエーションに対応できるよう生産体制と各種設備を整えております。デザイン、ロット、コストなど…お客様のご要望をしっかりと受け止めながら、常に帽子と、お客様にとってのベストな方法を選びながら作業を進めていきます。お気軽にご相談くださいませ。
次回、CADを使用したパターン作製について、具体的な工程をご紹介したいと思います。
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弊社では、帽子のOEM(設計)からODM(製品開発)までご依頼を承っています。弊社の職人(クリエイター)によるメイドインジャパンの帽子・衣類によって、魅力的なものづくりをご提供します。弊社とのお取引をご検討されている場合は、ぜひご相談ください。製品のイメージをお聞きし、デザインを膨らませていきます。その過程で素材などのご提案も可能です。
既存ブランドの新規作製案件はもちろん、新しくブランド設立をお考えの方や、個人的にハンドメイドの製品をご希望の方へも、1点からの作製にも対応しておりますので、まずはお気軽にお問い合わせください。
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