設備紹介-裁断その2-
こんにちは、SHIMADAです。
連日サッカーのワールドカップが話題となっていますが、アルゼンチン代表が痛恨の2敗目を期してしまいました。アルゼンチン代表といえばいわずもがなリオネル・メッシやイニエスタらのサッカー界におけるスーパースターが在籍する国ですが、そのメッシが大事な場面で決められないと叩かれているみたいですね。ゴールキーパーも然り。まあ何が起こるか分からないですね。もしかしたら日本が優勝してしまうなんてこともあるかもしれませんね。とりあえずはあたたかく見守りましょう。
先日はバンドナイフを使っての裁断で、準備が完了したところまでお話しさせて頂きました。まだお読みでない方はそちらを先にどうぞ。
それでは早速続きから始めたいと思います。
生地の裁断
方眼紙に書かれたパターンの上に厚紙でできたパターンを置き、その縁をバンドナイフの刃でなぞるように裁断していきます。二等分した生地を重ねると合計16枚を一度に裁断することになります。
昨日の記事でも書いた様に、この生地には堅い芯を貼ってあるので少し動かしにくさはありましたが、問題なく作業は行えました。
この際に一番気を付けなくてはいけないのが、「手を置く位置」です。生地が堅く、動かす方向に力を入れていると手が滑って刃に当たってしまう危険性があります。その為、手が滑っても刃の方にいかない位置に手を置いておくことが重要になります。
細かくなってくると、一番上のパーツと一番下のパーツで大きさに誤差がでないよう、しっかりとクリップではさんで固定しながら作業を行います。
キャップの通気穴をあける作業もここで行います。電動ドリルで指示がある点に穴をあけていきます。
1種類のパーツの裁断が終わると、全て重ねて品番とパーツ名を表記しビニールテープでまとめていきます。かなりの量と種類があるケースでは、紐がほどけてどれがどのパーツか分からなくなる事もあるのでしっかりとまとめて固定しておかなくてはいけません。
ツバ芯の裁断
次に違う部分の裁断です。上記画像の素材はポリエステル製のシートです。これはキャップのツバの芯の材料です。
布だけでなくこういった素材も裁断しますが、少し違った手順で行います。ここでは、昨日の記事の延反台で行った作業をマジックを使いながら行っています。プラスチック素材で、布のように折りたたむ事ができないので延反台は使えません。
今回はこのシートを4等分します。裁ちバサミで切れないこともないのですが、刃を傷めてしまう可能性があるので革切り包丁を使用します。本来は革を切る為の道具ですが、パターンの厚紙やこういう堅い素材を切る時によく登場します。
ツバ芯の裁断にはこの型を使います。これは外注でその型に合わせて作ってもらっています。片側が鋭い刃になっており、上から圧をかけると切れるようになっています。どういう事かというと、まずは動画を見て頂きたいと思います。
仕組みはわかって頂けたかと思います。操作や注意する点を少し補足したいと思います。
こちらの機械で上から圧をかけます。ボタンを押すと下に作動する様になっているのですが、下がる幅も決まっています。その為、先ほどのツバ型の高さに合わせて機械自体の高さを調節し、強すぎず、弱すぎずの丁度いい高さに設定します。
またボタンを押すと、決まったところまではどんなものが置かれていたとしても下がるので周りに物を置かないというのも重要です。もし気付かずボタンを押してしまうと、、、
こんなに頑丈な重りの取っ手も簡単に曲がってしまいます。これはこの型抜きに慣れていない職人の不注意で発生してしまいました。物だとまだいいですが、万が一手がプレスされてしまったら大変な事になるので、作業中はずっと気が抜けません。
もう1点注意点としては、上から圧をかけるので生地同士の摩擦でずれてしまう事が多々あります。上記画像のようにクリップでしっかり固定しておいてもズレはでてくるので、一回毎にズレを修正します。
確認しないと、ずれている部分で型を抜いてしまい、型の一部が欠けてしまっているという事態も発生します。
こちらもパーツが出来上がると、まとめて運びやすい様にしておきます。
以上がバンドナイフと型抜きを使った裁断の手順と方法になります。何に対しても言える事ですが弊社は、用途や素材によって機械や道具を使い分けて一番効率の良い方法で作業に取り組めるようにしています。
大量のロットで受注を頂いたとしても上記の技術と機械を駆使して対応しますので是非ご依頼ください。お問合せお待ちしております。
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