素材について-帽体編-

こんにちは、SHIMADAです。
 
今回も帽子の素材のお話です。
 
皆さんは、帽子の素材にはどんなものが使われていると思いますか?一般的には麦わら帽子の麦や、キャップなどの布からできているものの2つが思い浮かぶのではないでしょうか。天然素材かそうでないかの2つが大きく分かれるポイントですね。
 
素材の種類で見ると実際は何百種類もの素材が存在します。基本的に洋服がつくれる素材であれば帽子にも使用する事が出来ます。
 
しかし、帽子作成において素材の形で見ると大きく3つ程度に分けることが出来ます。一つ目は麦わら帽子の素材になるブレード。2つ目は中折れハットやカンカン帽に使われる帽体。最後は生地からパターンを起こして縫製して作られる布帛です。
 
この中で、それぞれの形に様々な素材が使われて帽子が作られるので数えきれない種類の帽子が生み出せるという事です。今回は帽子特有の帽体に焦点を当てて主要なものから珍しいものまで少しご紹介したいと思います。
 
 
帽体とは

 
 
まず帽体がどのようなものかというところからご説明します。
 
これが帽体と言われる帽子の原型です。素材が天然素材ですので、長さが不揃いで機械で編むことが出来ない為、基本的に全て手編みで作られています。
 
見た感じすでに帽子のような形ですのでピンと来ないかもしれませんが、この材料をベースとし木型を使ってカンカン帽や中折れハット、ベレー帽やキャスケットなど様々な帽子の形になっていきます。
 
帽体については別の記事でも紹介していますので、是非ご覧になってみてください。
 
 
 
 
帽体の素材

 
◆ケンマ草
 
 
上記の画像の帽体はケンマ草という素材から作られています。ケンマ草というのは麻の一種ですが、特徴としては以下のものが挙げられます。
 
●軽いがかなりの強度を持っている
●素材を染めた際の発色が良い
●光沢があり高級感がある
●良い素材だが、比較的安い
 
帽子の種類としては、カンカン帽や小ツバの中折れハット等に使用されることがほとんだと思います。個人的には薄い色に染めたオリーブのケンマ草はすごく綺麗に発色し、光沢感もあるので好きな素材の1つです。
 
 
◆ケンマ草レース編み
 
 
続いて、ケンマ草をレース編みした帽体です。先ほどのケンマ草と素材は全く同じものになるのですが、ケンマ草を撚って編み、隙間の間隔を広げています。
 
柄を出すところは撚らずに編んで綺麗なレース柄を表現しており、ドレッシーな雰囲気を持っています。先ほどのケンマ草は石目編みと言う編み方で強度を出すものだったのに比べ、こちらはそこまで強い素材ではありません。
 
この帽体一枚でカンカン帽や中折れにすることもありますが、強度や美しい編みの面から、別の素材に重ねて使用されることもあります。ムジの帽体にこのレースを重ねてよりラグジュアリーな雰囲気を強調させることもできます。
 
 
◆ジュート柄編み
 
 
こちらはジュートを柄編みしている帽体です。ジュートというのは黄麻と呼ばれる麻の一種類で、代表的なところでいうとコーヒー豆が大量に入れて運ばれる麻袋を想像してもらうと分かりやすいと思います。素材の特徴としては次のような点が挙げられます。
 
●通気性がよく涼しく着用できる
●水分を吸収するのが速く、発散しやすい
●独特な質感がある
 
通気性や水分の発散等からは夏にぴったりな素材なのですが、麻には独特なチクチクっとする質感があります。特に帽子にすると、頭がチクチクして苦手だという方が多くいると思います。その点は、裏地を入れる等の処理で対応しています。
 
 
◆バオ
 
 
続いて、バオという帽体になります。これはココヤシというヤシ科の木の葉や幹の革から作られたものです。
 
ココヤシというのは皆さんが「ヤシの木」と言われて想像するあの木です。上記画像の帽体は葉っぱや幹の皮から作られますが、ココナッツの皮から作られるバオ帽体もあります。素材の特徴としては以下の点が挙げられます。
 
●非常に頑丈で軽い
●色の経年変化を楽しめる
●貴重な素材で高価である
 
なかなか貴重な素材で出回ることも多くはない為、高価な素材にはなります。しかし、麦とはちがう光沢感で生成りの色も若干明るさを持っています。貴重で独特な魅力から人気を集める素材の1つになっています。
 
 
◆ペーパーパナマ
 
 
最後にペーパーパナマの網代編み帽体です。ペーパーパナマというのは、素材には紙を使用し、パナマハット風に仕上げたもののことです。
 
本物のパナマはトキヤ草という素材から作られ、原則エクアドル産になります。質感がしなやかで、網目の細かさから光沢感が感じられる超高級素材に分類されます。その素材を安く作れないかと言う事で開発されたのがこのペーパーパナマです。
 
●丈夫で軽い
●量産できるのでリーズナブル
 
美しさを持ちながらも紙の特徴である上記の点が特徴として挙げられ、とても人気の高い素材です。紙はペーパーパナマ以外にブレードや布帛生地にもよく使われ、大量生産の帽子に重宝されています。
 
 
以上少しにはなりますが、帽体の素材についてご紹介させて頂きました。また機会があれば別素材を帽体以外でもご紹介したいと思います。また、これら以外にもたくさんの帽体を所有していますので、きっとお客様のご希望に合ったものをご用意できると思います。お気軽にお問い合わせください。
 
 
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