【OEM事例7】商社様のオリジナルキャップの帽子OEMを行ったケース

【OEM事例7】商社様のオリジナルキャップの帽子OEMを行ったケース

こんにちは、株式会社島田の寳田です。今回は卸を専門にされている商社様よりご依頼のあったオリジナルキャップのOEM事例をご紹介します。取引先様よりオリジナルキャップを作製したいとのご要望があったとのことでサンプル作成に至りました。

当初はキャップとポーチの2種類を作りたいというご要望で、生地や形を打ち合わせしておりましたが、今回はキャップのみの作製となりました。

それでは早速工程の説明に入りたいと思います。

ーーサンプルからパターンを起こして裁断

まずはサンプルを見ながら細かく寸分の狂いもないようにパターンを丁寧に起こしていきます。シンプルな形のため苦戦することはありませんでしたが、ほんの数ミリずれるだけでシルエットに大きく影響してきますので細心の注意を払います。

パターンが完成したら包丁でカットしていきます。切り口を滑らかにし次の作業を円滑に進めるため、ハサミではなく包丁を使用します。全てのパターンの完成後に生地から裁断していくのですが、その下準備として生地に芯地を張り合わせていきます。

 

ーー生地に合わせて芯地をカット:生地の用途目的に合わせてセレクト

芯地を帽子の生地の大きさに合わせてカットしている様子です。芯地には多くの種類があるため、その都度生地に合うものをセレクトして使用します。

生地と芯地を張り合わせる際には熱を加えながら接着していきます。こちらの機械に芯地と生地を重ねたものを置くと中のローラーが熱を加えながら接着してくれます。

芯地は元の生地にハリをもたせて型崩れを防いだり、薄い生地の補強をしてくれたり、それぞれの用途と目的に合わせて使用されます。

ーー生地の裁断:プロの技を駆使して

次に先程作成したパターンを生地に置き、裁断に入っていきます。

裁断している様子です。少しの力を入れるだけでよく切れるので微調整しながら裁断します。あまり慎重にし過ぎてしまうと綺麗な曲線を出せないため、ある程度のスピードを持たせながら作業を進めます。

 

ーー穴かがり:自動の穴かがり専用ミシンを使って

裁断し終わった一つのパーツに穴かがりをする為の穴を開けていきます。穴かがりとはキャップの頭部分によくみられる通気穴の事です。これは通気穴を作るためのベースとなる穴を空けている様子です。

特殊なミシンで穴かがりを作っていきます。一度ミシンのペダルを踏むと自動的に穴の周りをかがるように縫ってくれる穴かがり専用のミシンです。

ーー頭部分の縫製:縫い代の縫製にもプロの技が

頭のパーツに穴かがりが入った後は、頭部分の縫製に入っていきます。パーツの曲線部分どうしを縫い合わせていき、頭の形を作っていきます。

半分ずつ程度縫製が終わると、縫い代の部分に割りアイロンをかけていきます。この後に縫い代の処理として、縫い代と同じ幅のテープを重ねて上から縫製していくのですが、その際テープがずれないように、綺麗に縫製できるようにするための工程です。
全ての頭部分を縫い合わせ終わると、縫い代の処理に入ります。

ーー頭部分の完成

 

テープを入れている様子です。少し分かりにくいですが、このミシンには針が2本ついており、縫い代をテープで隠す際に両端を一回で縫うことができます。通常のミシンで縫うと1本ずつしか縫う事ができないので、2本のステッチに多少のズレが出てきてしまいます。こちらのミシンを使うことで問題点を解決でき、尚且つ効率良く作業を進めることができます。
ここまでで頭部分は一旦完成となります。

ーーツバ部分の作製:波うちを防止してジャストサイズに縫製

次にツバの作成に入っていきます。
パターンに沿って裁断した生地を縫い合わせたものが左です。右側はその中に入れるためのポリ芯です。

目打ちという道具を使い、生地を引っ張りながら芯を入れたツバの淵を縫っていきます。生地が余りツバ部分の生地が波打たないようにするため、ジャストサイズで縫製していきます。

淵を縫い終わると、ツバに一定の間隔でステッチを打っていきます。右側に見える金色で固定している道具がミシン用の定規で、針から一定の距離で固定して縫う事ができる道具です。この道具を使いながら前のステッチと等間隔で次のステッチを打っていきます。

これでツバ部分も完成です。次に、頭部分天井に付けるボタンを作っていきます。

ーー頭天井部のボタン付け:共布のボタン作りは特殊な機械を使用して

銀色の丸いものがボタンを作る機械のアダプターで、そこに帽子本体と同じ生地をカットしたもの・ボタンの原型の順に置きます。

それを奥に押し込むとこのようになります。
これと写真に写っている透明のパーツを機械で差し込むことによってボタンの形になります。

こちらがその機械です。下側にセットされているのがボタン本体。上の銀の筒の中には先程の透明なパーツが取り付けられています。

これを差し込むと、

ボタンが完成しました。後はこれを帽子の天井に取り付けるだけです。

ここから終盤の作業に入っていきます。まずは汗取り部分のスベリを作成していきます。

今回のキャップは、頭後ろ部分にサイズ調節するアジャスターが付いていないため、スベリにはサイズ調節ができるタイプのものを使用します。マジックテープが付いており、±1~2cm程度調節できる仕様となっております。これを帽子のサイズにカットし、輪の状態になるように端と端を縫い合わせます。

ーー本体とツバの縫い合わせ

スベリを取り付ける前に、帽子本体とツバの部分を縫い合わせます。これで見た目上はキャップになったのですが、まだ仕上げの作業が残っています。

ーースベリの取り付け:見た目に響くため繊細さが必要

ここでスベリを入れていきます。内側の縫い代が目視で確認出来ないため、右手の感覚だけで微調整しながら縫製する繊細な作業です。

スベリを入れた後にその淵を上からミシンで縫っていきます。これはサイズをしっかりと出す、スベリの浮きを抑えるという効果があり、見た目にも大きく影響します。

最後に仕上げの作業です。帽子のサイズの金型を加熱しておき帽子をかぶせ形を整えます。金型にもサイズ・帽子の形によって様々なものがありますので、作製する帽子に最適なものを使用します。

ーー金型に合わせて整えオリジナルキャップの完成!

以上で完成となります。

ーー追加で刺繍のプリントも

現状ではこちらをシルエットサンプルとしてお送りし、ご確認いただいている段階です。追加で刺繍かプリントが入るということは決定しています。

弊社では、帽子OEMや帽子ODM以外にも服飾雑貨(財布・バッグ・小物入れ等)の商品もお作りすることが出来ますので、お気軽にお問い合わせください。
オリジナル且つハンドメイド商品のご依頼、ご相談なら是非弊社にお任せください。

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