素材について-天然素材編-
こんにちは、SHIMADAです。
本日は帽子の素材に関するお話をしていこうと思います。今回は麦わら帽子(ストローハット)をはじめとした、天然素材についてご紹介いたします。
SHIMADAは昭和10年、農作業用麦わら帽子の製造販売を行う会社からスタートしました。そんなわたしたちにとって麦わら帽子は、大切な原点であると言えます。
麦わら帽子とは
”麦わら帽子”は、英語でストローハット(Straw Hat)と呼ばれています。このストロー(Straw)という言葉を日本語訳すると天然素材全般を指すため、天然素材で作られた帽子に対して日本でも広く”麦わら帽子”という呼称が用いられています。
素材が異なれば、当然お値段も変わります。これが一口に麦わら帽子といっても、様々な価格帯の商品がある理由のひとつです。
しかし麦わら帽子とは本来、「麦稈真田」を使用したもののみを指していました。麦稈真田とは、大麦の稈を真田紐のように編んだもので、100年以上の歴史があります。この麦稈真田を渦巻きのように縫い合わせて帽子の形にしたものが"麦わら帽子"と呼ばれていました。
麦稈を丸物のまま編んだものを原草、裂いて編んだものを披草と言います。さらに原草には、”白(WHITE)”と呼ばれる麦稈の白色のみを編んだものと、”雑(MOTTLED)”と呼ばれる麦稈の黄色と白色を交叉して編んだものがあります。
現在では、麦稈真田ではない素材で作られたものも「麦わら帽子」、もしくは「ストローハット」と呼ばれていることが多々あります。SHIMADAでは、ご希望の価格帯にあった天然素材の提案はもちろんのこと、上質な麦稈真田を使用した”本物の麦わら帽子”もお取り扱いしております。
◆ブレードタイプ
さて皆さま、”麦わら帽子”と聞くと、どういった形のものを思い浮かべるでしょうか。広く親しまれているものとして、写真のようなブレードタイプの帽子が挙げられるのではないかと思います。
「ブレード」とは各種素材をテープ状に加工した材料のことを指します。麦わら帽子の場合は天然草を編んでテープ状に加工したブレードを使用します。さきほど紹介した麦稈真田も、ブレードに分類されますね。
ブレードタイプの帽子は、これを頭頂部から渦巻きのように一段一段重ねて縫い上げ作製します。ブレード自体の幅が狭くなるほど縫い代も小さくなり、均一なテキスタイルを作り出すためには高い縫製技術が必要です。
ブレード帽子の縫製工程についてはこちらの記事で詳しくご紹介しております。弊社が誇る職人技、ぜひ一度ご覧くださいませ。
◆帽体タイプ
続いてメジャーなのが、帽体タイプです。こちらもブレードタイプに次いで、天然素材の帽子としてよく見かけるカタチですね。天然草の帽体は、草や木の皮を編んで作ります。植物の種類は様々で、麦をはじめとし、パナマ、ラフィア、ケンマなどが代表的です。
使用する植物の他に、帽体の編み方にもバリエーションがございます。主に網代編みや石目編みが多く、これ以外の編み方は特殊編みに分類されます。素材が同じでも、編み方によって全く雰囲気が変わるのも天然草帽体の特徴です。
この帽体を木型に入れて成型し、帽子の形状にしていきます。帽体の型入れについてはこちらの記事で紹介していますので、ぜひチェックしてみてくださいね。
◆かぎ編みタイプ
さて、天然素材の帽子はこれだけではありません。続いてかぎ編みタイプです。こちらは基本的に手編みで作製されております。一般的な編み物のように、編み図によって様々なレース模様等を表現できるのが特徴です。
ざっくりとした見た目も涼しく、通気性も抜群です。また、糊入れされてしっかりとカタチが決まっている帽子とは違いソフトなかぶり心地も魅力的で、くるくると丸めてカバンに入れられるタイプの帽子も作製可能です。
◆シートタイプ
最後に珍しいタイプの天然素材帽子をご紹介します。こちらは天然草を編んでシート状の素材にし、布帛のように裁断して縫製し帽子にしたものです。
この方法を使えば、写真のように帽子のハギを天然素材で作製することもでき、一味違ったデザインのものを作製することができます。
豊富な素材バリエーションをご用意しております
春から夏にかけて欠かせない天然素材には、様々なバリエーションがあります。まずはお気軽に、ご希望のイメージをご相談くださいませ。
帽子メーカーならではの確かな技術と発想力、そして柔軟な対応を可能にするSHIMADAならではの生産体制で、お客様のご要望をカタチにしていきます。
弊社との新規OEM・ODM契約はお気軽にお問い合わせください
弊社では、帽子のOEM(設計)からODM(製品開発)までご依頼を承っています。弊社の職人(クリエイター)によるメイドインジャパンの帽子・衣類によって、魅力的なものづくりをご提供します。弊社とのお取引をご検討されている場合は、ぜひご相談ください。製品のイメージをお聞きし、デザインを膨らませていきます。その過程で素材などのご提案も可能です。
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