カンカン帽・キャノチェって何?

 ROOTS135°_20SS


 
皆様!こんにちは。

今回は、カンカン帽・キャノチェを紹介したいと思います。
 
カンカン帽は聞いたことがあるけど…キャノチェって何?と思われた方も居られるのではないでしょうか?私がまずカンカン帽で浮かんだのはベネチアのゴンドラ船頭さんが、カンカン帽をかぶっているのを想像しました。
 
実はカンカン帽とキャノチェは同じ帽子のことを指しています。
皆さん、ご存じでしたでしょうか?
 
今回の記事を通してカンカン帽・キャノチェの由来や良さを知っていただけますと幸いです。
 
■目次■
・カンカン帽・キャノチェの成り立ちと形の特徴について
・カンカン帽という名前は日本発祥!
・カンカン帽・キャノチェの変化
・おわりに


-カンカン帽・キャノチェの成り立ちと形の特徴について-
 
そもそも、なぜカンカン帽・キャノチェは同じ帽子なのに名前が2つもあるのでしょうか。
気になると思うでしょうが、まずはカンカン帽・キャノチェの成り立ちと特徴について見ていきましょう。
 

出展:タビジンhttps://tabizine.jp/2017/07/13/141449/2/
 

キャノチェを被るフランス水夫(2021年6月5日 (土) 14:15)『ウィキペディア日本語版』。
https://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%82%BB%E3%83%BC%E3%83%A9%E3%83%BC%E6%9C%8D


 
カンカン帽・キャノチェは西洋発祥の男性用の帽子と言われています。
英語ではボーダー【Boater】でフランス語ではキャノチェ【Canotier】と呼ばれています。
フランス語のキャノチェ【Canotier】は日本語に直すと「ボートを漕ぐ人」という意味があります。
そこから想像すると、海や川では熱い日差しから船乗り達を守ってくれるものは何もありません。
そこで船乗り用の帽子として作られたのがキャノチェだったわけですね。
 
キャノチェの特徴としては、天井とツバが平らで帽子の山の部分が円筒型をしています。
多くの場合はリボン状の帯が付いており、その帯の色は黒色が正式だと言われているそうです。
 
キャノチェの素材は、海や川の水しぶきで帽子が柔らかくなり壊れるのを防ぐため、軽くて丈夫な素材になっています。まず麦藁を平たくつぶして組紐状に編み、それをプレスで固く成型し、さらにニスやのりなどで塗り固めることで、軽さと耐久性を兼ね備えた帽子を生み出しているのです。
これだけ丈夫な作りですと、昔の長い船旅の中でもしっかり日差しから船乗り達を守ってくれますね。
 
-カンカン帽という名前は日本発祥!-


 昭和の国会議員の正装(2020年5月9日 (土) 08:25)『ウィキペディア日本語版』。
https://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%82%AB%E3%83%B3%E3%82%AB%E3%83%B3%E5%B8%BD


それでは、キャノチェがなぜ【カンカン帽】と別名でも呼ばれるようになったのでしょうか。
日本では、明治末から男性の間でキャノチェの流行が始まりました。
 
この頃の日本は「一人前の大人の男が帽子をかぶらずに外を歩くことがとても恥ずかしい」と言うのが常識の時代であったため、成人男性の帽子の着用率は非常に高かったそうです。
 
大正に入ると、洋装・和装を問わずキャノチェをかぶるスタイルが大流行し、このブームは昭和初期まで続きました。この頃は他にも、パナマ帽やハンチング帽なども流行っていたようですが、特にキャノチェの人気は非常に高く、職場においても夏の正装として扱われるほどのアイテムだったようです。
 
この流行の中、キャノチェはその頑丈なつくり故に叩くと「カンカン」と音がするほど固い帽子であることから「カンカン帽」と呼ばれるようになり、そのままその名前が定着したと言われています。
 

-カンカン帽・キャノチェの変化-
 
20sss-001_khk_image3 
 
カンカン帽・キャノチェの始まりは、強い日差しを遮るための船乗り達の必須アイテムでした。日本では男性の外出時の身だしなみの必須アイテムとして広まり、その後も時代とともに流行は変化していきます。
 
長らく男性のものであったキャノチェ・カンカン帽ですが、2010年代に入ってからは、熱い日差しからお洒落に守ってくれる帽子として、若い女性の間にも流行が広まりました。夏らしいワンピースとサンダルに、涼しげなカンカン帽を合わせてコーディネートされることが多かったようです。
 
現在は年代を問わず、夏の定番アイテムとして人気となっています。
近年のカンカン帽・キャノチェは、帽子の形状はかつての男性用と同じ形ですが、リボンの色は黒色だけではなく様々な色があったり、中にはコサージュなどの華やかな装飾が付いた物もあります。
 
素材も天然素材だけではなくペーパーや綿などに変わることによって様々なカラーバリエーションが増えてコーディネートの幅も広がっています。
時代を越えて男女を問わずに愛されてきたカンカン帽・キャノチェは、これからも夏のアイテムとして変化し続けることでしょう。
 



参考資料サイト
ウィキペディア日本語版

https://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%82%AB%E3%83%B3%E3%82%AB%E3%83%B3%E5%B8%BD
カルチべ
https://karuchibe.jp/read/10846/
協同組合西日本帽子協会
http://www.hatandcap.or.jp/index.html

オリジナル帽子のODM・OEM専門サイト

オリジナル帽子のODM・OEM専門サイト

Produced by SHIMADA

tel:0875523783

お見積り・ご相談