帽子の仕上げについて

 
こんにちは、SHIMADAです。
 
本日は縫製まで終えた帽子の仕上げ工程についてお話していきます。
 
以前ブログで帽体の型入れについてご紹介させていただきました。布帛の帽子も縫製が終われば完成という訳ではなく、お客様の元へお届けする前に、作製工程でできた小さなシワなどを取り除き、カタチを美しく整える作業が入ります。
 
 
仕上げの型

 
帽子の成型や形状を整えるために作られた型には、木型と金型がございます。それぞれの型の特徴についてご説明していきます。
 
 
◆木型
 
 
木型は主に、天然素材やフェルトなどの帽体の型入れに使用されています。用途別の形状は大きく分けて、頭型・庇型・割り型の3種類です。頭型・庇型・割り型の中にも様々な形状のものがあり、さらには頭型と庇型を組み合わせることで帽子のカタチに様々なバリエーションを持たせることができます。
 
 
木型による成型の場合、まずは成型する帽体自体にアイロンでスチームをあてて柔らかくし、変形しやすい状態にします。そして柔らかくなった帽体を木型に沿わせてカタチを整えていきます。帽体がやぶれないよう状態を見ながら、スチームを当てては少しずつ変形させるという作業を繰り返していきます。
 
帽子全体にムラなくスチームが当てられるように、また均一で美しいカタチに変形させやすいように、木型を回転台の上にのせて作業します。常にくるくると回転させ帽子全体の状態を隈なく確認しながら、慎重にカタチを整えていきます。
 
木型による型入れについては、このブログでも何度か取り上げさせていただきました。動画による手順のご紹介もしております。まだお読みになっていない方は、ぜひチェックしてみてください。
 
 
 
◆金型
 
 
金型は木型と違い、型自体を熱するところが特徴です。熱した型の上に霧吹きで軽く水分を持たせた帽子をかぶせ、カタチを整えます。金型自体が帽子のスチームアイロンのような役割を果たしています。
 
 
金型は、電熱線コンロにのせて加熱します。このコンロはコイル状の電熱線が蚊取り線香のような渦巻き状に配置されており、この電熱線に電気を通して金型を温めます。火を使わず、ガス漏れのリスクもないため、帽子づくりの現場でも安全に使うことができます。また、温度が極端に上がりすぎないことから、帽子の成型に大変適したコンロです。
 
低温だと帽子のカタチが変化せず、高温すぎると生地を傷めてしまう場合がございます。高温になりすぎた場合は金型に霧吹きで少量の水をかけ温度を調整します。素材によっても最適な温度が異なりますので、それぞれの生地に合わせて金型の温度の管理、そして帽子をセットするタイミングを調節しています。
 
 
金型の形状にも様々な種類がございます。写真の金型は主にクラウンのカタチを整えるために使うものです。クラウン型は頭囲サイズの違いの他にも、丸頭、丸角、角、等々トップのカーブの仕方にも違いがあり、帽子の形状に合わせて使い分けています。この微妙な違いが、帽子の印象を決める大変重要なポイントになっています。
 
このクラウン型ですが、帽子のクラウン部分をすっぽりかぶせて使用するだけでなく、金型のカーブを利用してツバなどクラウン以外のパーツの型崩れを部分的に修正するといったような使い方もあります。
 
帽子の形状が整え終わったら、カタチを崩さないように横にセットしてある冷たい金型に移動させます。熱いうちに帽子に力を加えたり、梱包をしたりしてしまうと、せっかく整えた帽子に型崩れが起きてしまいます。冷たい金型の上でしっかりと熱がとれるまで冷まし、形状を記憶させるのがポイントです。
 
 
帽子のカタチを整える仕上げ作業は、お客様に最高の状態で商品をお届けするための大切な工程です。弊社では帽子が完成するまでのそれぞれの工程を、熟練した技術を持った職人が責任をもって丁寧に行っております。
 
お気に入りの帽子のカタチが崩れてしまった、壊れてしまったとお困りの方はいらっしゃいませんか?SHIMADAでは、帽子の製作だけでなく修理に関するご相談も承っております。また、帽子メーカーの立場から、その後の正しいお手入れ・管理方法もしっかりとアドバイスさせていただきます。お気軽にご連絡ください。
 
 
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弊社では、帽子のOEM(設計)からODM(製品開発)までご依頼を承っています。弊社の職人(クリエイター)によるメイドインジャパンの帽子・衣類によって、魅力的なものづくりをご提供します。弊社とのお取引をご検討されている場合は、ぜひご相談ください。製品のイメージをお聞きし、デザインを膨らませていきます。その過程で素材などのご提案も可能です。
 
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