設備紹介-ミシンその2-

 
こんにちは、SHIMADAです。
 
先日の大阪地震はかなり大きかったようですね。大阪にいる知人に連絡をするとかなり揺れた様で、電車も動かなくなり、その日は仕事も休みになったみたいです。
 
話題になっているのは、直下型地震という熊本地震の際と同じ種類の地震という事ですね。熊本地震の際には震度7の地震が4月14日の夜に起こり、その二日後の4月16日にも、震度7の本震発生により大きな被害が出てしまうという大きな災害でした。
 
今回の地震も同じ種類の地震なので2,3日以内にまた大きな地震が来るのではないかと噂になっていますね。万が一の際に備えて、水や食料、電力やガソリン等を今の内からなるべく確保しておくことが大事ですね。
 
近畿地方の皆さん気を付けてくださいね。香川は揺れも感じない程でしたので今のところ問題はありません。
 
 
さて、前回は帽子縫製においてメインで使用されるミシンを紹介させて頂きましたが、今回は少し変わったものをご紹介します。かなりレアで珍しいミシンもあるのでじっくりと説明していきたいと思います。
 
 
特殊ミシンについて

 
◆オーバーロックミシン
 
まずはじめに、オーバーロックミシンをご紹介します。そこまで珍しいものではないのですが、帽子縫製にも多々使用するミシンです。
 
こちらは布端を処理するミシンです。ニット素材やフェルト素材に使われる事が多く、布端を糸で巻く様に縫製してほつれを防止したり、強度を高めたりするという目的で使われます。
 
また、縫製と同時に生地を裁断する事も出来、1つの作業で2つの工程を済ますことが出来る優れものでもあります。
 
 
こちらは、サーモ素材のシートを裁断しながらロックミシンをかけている様子です。おさえの隣に付いている裁断用の刃が作動し、生地をカットしています。そのすぐ後に布端に縫製が入るようになっています。
 
素材にあらかじめチャコペンで印を付けて置き、その上をカットする刃に合わせて動かすと刃を止めた時には布端の処理も終わっているという状態になります。
 
 
こちらがオーバーロックミシンで仕上げたサーモ生地の布端です。このようにロックミシンをかけて処理しなければ、あちこちから繊維が飛び出してほつれの原因にもなりますし、何よりかぶり心地に一番影響してきます。
 
細かいことにはなりますが、ニット素材やフェルト素材の帽子づくりにおいてはかなり重要な作業となります。
 
 
◆メローロックミシン
 
続いて、メローロックミシンです。機能的には、オーバーロックミシンとさほど変わらないのですが、布端の仕上がり方に一番の違いがあります。
 
オーバーロックミシンは布端の処理というのが一番の使用の目的ですが、メローロックミシンはそれプラス、飾りとしても使えるようさらに綺麗に仕上げる事が出来ます。
 
 
生憎画像の用意がなく、他サイト様からの転用となりますがこのように綺麗に縫製されています。その為リボンの端やマフラーの縁など、見える部分を処理する際にはこのメローロックがかけられます。
 
 
◆穴かがりミシン
 
次に特殊なミシンの1つ、穴かがりミシンです。穴かがりというのは、キャップの頭部分によく見られる通気穴の事です。
 
通気穴自体は、飾りやデザインのアクセントとして入れられる事が多いのですが、穴の周りをぐるっと刺繍するように縫うので特殊な縫製になります。
 
 
穴を空け、ミシンをかけるとこのようになります。ミシンにレーザーポインターがついており、穴の中心に合わせ一度ペダルを踏むと一気に一周縫ってくれます。
 
このミシンではこの作業しかできないですが、穴かがりの仕様があるものは比較的多く、キャップやサファリハットでは必ずと言っていいほど使用するミシンです。
 
 
◆チェーンステッチミシン
 
最後にチェーンステッチで縫う事ができる、「関西スペシャル」というミシンです。そもそもチェーンステッチとは何という方もいると思うので簡単に画像で説明します。
 
 
まずは通常のステッチがこちらになります。
 
 
続いてチェーンステッチです。
 
これはヴィンテージのジーパンの裾によく見られる仕様で、古着ファンの方は特にこだわりを持っているディティールの一種でもあると思います。現在作られているデニムでも、こだわって作られているものにはこのチェーンステッチが施されています。
 
しかし、このステッチは元々、「ユニオンスペシャル」というアメリカ製のヴィンテージミシンでしか縫えないステッチでした。それをどうにか真似できないかと研究して作られたのがこの関西スペシャルです。関西人が作ったので「関西スペシャル」といういかにも関西人らしい名称が付いています。
 
このミシンを使用する機会はそこまで多くは無いのですが、やはり、デニムでOEMを頂いた際に細部までこだわりたいというケースが多いので弊社ではこのミシンを購入しました。ディティールや生地にこだわったデニム素材の帽子も作ることが出来ますので、ご依頼お待ちしております。
 
 
2回に分けて様々なミシンを紹介してきましたが、ご存知ないミシンも多かったかと思います。かなり細かい部分でしか使用しない珍しいものもあったので少しは楽しんでいただけたかと思います。
 
弊社ではスピードと効率を上げる為、ミシン以外にも様々な設備を整えています。改めて帽子メーカーならではの機械や設備を紹介できる機会があれば記事にしたいと思います。また、不明な点やご依頼ありましたらお気軽にお問い合わせください。
 
 
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弊社では、帽子のOEM(設計)からODM(製品開発)までご依頼を承っています。弊社の職人(クリエイター)によるメイドインジャパンの帽子・衣類によって、魅力的なものづくりをご提供します。弊社とのお取引をご検討されている場合は、ぜひご相談ください。製品のイメージをお聞きし、デザインを膨らませていきます。その過程で素材などのご提案も可能です。
 
既存ブランドの新規作製案件はもちろん、新しくブランド設立をお考えの方や、個人的にハンドメイドの製品をご希望の方へも、1点からの作製にも対応しておりますので、まずはお気軽にお問い合わせください。
 
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