帽体その2【帽体の型入れ手順】

こんにちは、SHIMADAです。
 
前回に引き続き、帽体を使った帽子についてお話していきます。本日は、帽子の成型についてです。
 
“帽体”とは帽子の原型になるものです。そのままでもなんとなく帽子の形状をしていますが、まだ完成ではありません。ここから水分や蒸気(アイロン)をあてて柔らかくし、木型に入れて成型していきます。
 
パターンを引いて生地を裁断・縫製する方法とは異なり、“帽体”からの帽子づくりは他のアパレルでは見られない独自の製作方法であり、まさに帽子づくりならではの特別な手法といえます。
 
“帽体”には素材や形状など様々な種類があり、作りたい帽子に合わせて使い分けています。素材はおおまかに、夏帽体と冬帽体があります。夏帽体は天然草を使用したものが多く、パナマやケンマなどが有名です。冬帽体にはウールやファーなどのフェルト素材が挙げられます。
 
今回は草帽体の成型をご紹介していきます。
 
 
帽体の型入れ手順

 
 
まずはこちらの動画をご覧ください。
 
一見力仕事のようにも思いますが、ただ力いっぱい変形させているわけではありません。帽体を傷つけないよう成型していくのはとても難しく、熟練した職人の手の感覚が重要となる大変繊細な作業です。
 
それでは順を追って工程を説明していきます。
 
 
はじめに、帽体を回転台にセットし、アイロンで全体にスチームを当てていきます。これから型に合わせて変形させていきますので、力を入れた際にやぶれにくくするために帽体を柔らかくする作業です。
 
 
次に、柔らかくなった帽体を木型に合わせて成型していきます。今回使用するのは、クラウンのトップとブリムが平らな、いわゆるカンカン帽の木型です。まずはクラウン部分を成型していきます。
 
 
帽体を手で少しずつ型に沿わせていきます。帽体の状態を見ながら、スチームを当て型に合わせて変形させる作業を繰り返します。細かいところまですべて手で行います。
 
草帽体は繊細なため、一気に力を入れすぎると破れてしまうことがございます。帽体が傷つかないように細心の注意を払いながら、少しずつ型に合わせます。
 
 
草帽体は天井の編み初めのところが十字になっています。この十字を目印にクラウンのセンターに十字の中心が綺麗に重なるよう成型していくのがポイントです。
 
 
ある程度クラウンの形ができると、下側を糸で縛り固定します。さらにスチームでしっかりと形を整えてクラウンの形が決まりました。次にブリムの成型に入っていきます。
 
 
クラウンと同様、スチームと手のみで型に合わせていきます。ピンや糸でポイントとなる部分を固定しながら成型していき完成です。
 
一口に“帽体”といっても、素材によってその特性は様々です。同じ天然素材に分類されるものでもその原料や編み方によって、強度や伸びやすさが違います。それぞれの素材の特性を理解し美しく成型する技も、経験豊富な職人だからこそ持っている技術なのです。
 
成型した帽子は、必要に応じて糊入れやミシン処理、飾りつけをして完成です。仕上げ手順については、ブレード帽子に関する記事でご紹介しております。ぜひ合わせてチェックしてみてください。
 
 
 
お客様の理想をカタチにします

 
ブレード帽子・布帛帽子・帽体と3つに分けてご紹介してきましたSHIMADAのものづくり、いかがだったでしょうか。帽子のデザインや仕様によっては、それぞれの工程を組み合わせることも可能でございます。
 
まずはお気軽に、作りたいイメージをご相談ください。「理想はあるけれど、具体的なプランがない」「オリジナルの帽子が作りたいが、アパレルに対してのノウハウがない」という方もご安心ください。ご希望の場合は企画・デザインの段階から、わたしたちSHIMADAがしっかりサポートさせていただきます。
 
帽子メーカーならではの確かな技術と発想力、そして柔軟な対応を可能にするSHIMADAならではの生産体制で、お客様のご要望をカタチにしていきます。
 
 
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弊社では、帽子のOEM(設計)からODM(製品開発)までご依頼を承っています。弊社の職人(クリエイター)によるメイドインジャパンの帽子・衣類によって、魅力的なものづくりをご提供します。弊社とのお取引をご検討されている場合は、ぜひご相談ください。製品のイメージをお聞きし、デザインを膨らませていきます。その過程で素材などのご提案も可能です。
 
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