パターン作製・生地の裁断について その2

 
こんにちは、SHIMADAです。
 
本日は前回のブログ記事に引き続き、帽子のパターン作製についてご紹介していきたいと思います。
 
弊社では、熟練した職人による手描きの型紙おこしはもちろんのこと、最新のCAD(Computer Aided Design)によるパターン作製も導入しております。どちらの方法にも対応できる技術を持った職人が在籍しており、お客様のご要望に合わせ2つの方法を使い分けております。
 
今回はCADを使用したパターンの作製工程をお見せしていこうと思います。
 
 
CADを使ったパターンの作製工程

 
CADを使い、既存の型紙をデータ化する作業をご説明していきます。
 
すでに形があるものをなぜデータ化する必要があるのかというと、それは型紙の使用工程にあります。こちらの画像をご覧ください。
 
 
このように、サンプル段階や小ロットでのパーツ作製の場合、直接型紙をあてて生地を裁断することもあり、この工程で型紙が削れてしまうということがございます。また同じ型紙を繰り返し使うことで、経年変化として角が落ちてしまったり、型紙の輪郭線に若干の凹凸が発生したりということが起こります。
 
弊社では長年に渡り、様々なOEMを担当させていただいております。その中には、ありがたいことに長期に渡りご注文の入る定番商品もございます。常に安定したクオリティで製品をお届けできるように、型紙の経年変化によって品質が変わることのないように、基本データとしてCAD上でパターンを作り直し管理するという作業が必要になるのです。
 
 
◆型紙の取り込み
 
それでは実際の作業工程をご紹介いたします。まずはデータ化したい型紙をスキャナーでパソコンの画面上に取り込みます。コンピューターは型紙自体の色と背景色との差で型紙の形状を認識します。そのため、型紙の色や状態によって読み込みの設定を調整しています。
 
今回使用する型紙は濃いグレーをしていますので、型紙を黒、背景を白として識別するよう設定しました。
 
 
スキャナーで取り込まれた型紙の情報をもとに、コンピューター上でデータ化していきます。自動で抽出された型紙の輪郭線を、職人の目で実際の型紙と比較しながら調整していきます。
 
一からコンピューター上で作製したパターンとは違い既存の型紙がある場合は、型紙に可能なかぎり忠実にデータ化する必要があります。手描きでパターンをおこし型紙を作製した職人本人がパターンのデータ化にも携わることで、細部まで正確なデータを作成することができます。
 
 
◆輪郭線の調整
 
スキャンした型紙の情報に合わせて調節した輪郭線のデータを、別のソフトにうつしさらに整えていきます。
 
コンピューターは計算や測量が正確で、その処理がとても迅速です。こちらのソフトでは長さや角度を正確に数値化することができ、また線の等分や平行・垂直といった輪郭線同士の関係の調整が得意です。
 
熟練した技術を持った職人と言えど、人間の手作業では1mmにも満たないわずかなズレや誤差が当然発生してしまいます。それをコンピューターで制御することにより、より精度の高いパターンの作製が可能になります。
 
またデータ化することで、手作業では難しいレベルの細かい部分の調整が加えやすく、修正・変更の過程においてもわかりやすく管理することができます。
 
 
これはパターンデータを実寸大で画面上に表示させ、実際の型紙を重ね合わせながら微調整を行っている様子です。
 
既存の型に合わせてデータを作製する際には少しアナログな方法にはなりますが、このように職人が自らの目で確認しながら調整を加えていくのが一番正確な方法になります。
 
 
完成したパターンデータは、プロッターで出力することができます。測量結果やパーツ情報の印字に加え、パターンの輪郭線に沿って切り込みが入っており、パーツごとに簡単に切り離せるようになっています。
 
 
以上が、CADを使用したパターン作製から出力までの流れになります。いかがだったでしょうか。コンピューターでの作業といえど、熟練した技術を持ったパタンナーがこだわりを持って携わっているのがお分かりいただけたのではないかと思います。
 
SHIMADAでは様々なシチュエーションに対応できるよう生産体制と各種設備を整えております。常に、お客様にとって、帽子にとっての一番良い方法を選択できるようご準備しておりますので、まずはお気軽にご要望をお聞かせくださいませ。
 
 
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